息子と過ごした95日

思うこと

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「親と一緒に過ごせる残り時間は?」

大人が別居している親と過ごす時間は平均して1年にたった1日(24時間)程度。

つまり、「親の余命年数×1日」が親と過ごせる残り時間なんだそうです。

目次

人生の中で一番幸せだった時

子育てをしている時は、必死すぎて気づきませんが、

長い人生の中でみると、子育て期間なんてほんの一瞬です。

80~100歳生きるとしたら、子育ての20年間なんて4分の1、5分の1です。

残りの40年〜60年を夫婦二人かおひとり様で過ごすのです。

子供の人数や出産時期、家族形態によっても違いますが、確実に

1人の子と過ごす時間は限られている。

我が家は、息子が18歳の大学入学の時に家を出ました。

2月に娘がオーストラリアへ旅立ち、3月に息子が埼玉へ。

いっぺんに子供たちがいなくなり、寂しくて寂しくて1週間泣いて過ごしました。

子供の成長を喜ぶ反面、今までずっと一緒に暮らしてきた人がいなくなる虚無感。

なんとも言葉では言い表せない悲しさでした。

それだけ子供って、ある時気づくと成長して巣立っていくのです。

今でも思います。

2人目を流産して、もうこんな辛い想いをするなら娘一人を大事に育てよう。

そう心に決めた私の元に、流産の痛みを忘れかけた頃来てくれた息子。

息子が生まれた時が、人生の中で一番幸せだったと。

親と過ごす時間

自分のことを考えてみても

20代前半で結婚して家を出てからは、自分の家族と一緒でしたから

親と共に生活することはありませんでした。

出産した時や月に一度くらいは遊びに行っていましたが、

父はもうすでに他界し、母は施設に入っています。

「親と暮らす」というキーワードは私にはもうありません。

息子は、4年間埼玉で一人暮らしをし、就職して帰ってくるのかと思ったら、

静岡の会社に就職したので、ずっと離れて暮らしていました。

千葉と静岡なので無理すれば日帰りもできる距離。

頻繁に帰って来てはいましたが、友人との付き合いや息子の予定もあります。

息子と一緒に過ごす時間はなかなかありませんでした。

でも、それがごく当たり前なことなのだと思ってました。

3年間のオーストラリア生活を終えた娘とは一緒に暮らしています。

「食のリハビリ」のための帰省

2018年6月22日。

2年ちょっと務めた会社を辞めて、息子が帰ってきました。

新卒で希望を持って入った会社は、1年間は寮生活を強いられ、

賄い付きということで喜んだのもつかの間、毎回揚げ物中心の粗食だったらしい。

息子の表現を借りると、

「上流階級の労働者が食べた◯ん◯を食ってた方がマシ!?」

上流階級の労働者って・・笑。

どんな食事なのか想像もつかないけど、とにかく息子には食生活が一番

きつかったらしい。(結構、食通な息子です)

好きなラーメンを食べに行っても味がわからなくなるほどだったとか。

「お母の元で、食のリハビリをさせてほしい。」

それから私と社会人になった息子との生活が始まりました。

納得いくまで転職活動

帰ってきた時の条件は

「7月中には、転職先と住む所を探して出て行くから。」

「家にお金も入れるし、家の手伝いもする。」

そんな約束をした6月から2ヶ月経った8月に転職先が決まりました。

就活の時は、1社で内定してしまったため、今回は自分の納得のいくまで

転職活動をしていました。

ネットで自分で探したり、ハローワークにも頻繁に通っていました。

25歳。社会経験ありの第二新卒枠でいくつも内定をいただきました。

ある会社の人事担当者に言われたそうです。

「25歳の若者は、企業にとって宝なんです。」

そんな風に思って、人を大切にしてくれる会社に行きたい!

息子なりにいろいろ精査して、決断したようです。

自分の大切にしたいことや拘りを素直に話して、それを一つひとつ

潰してくれた会社に決めたようです。

息子と過ごした95日

幼い息子と過ごした時間と一人暮らしを6年経験した社会人になった息子と

過ごした時間は明らかに違いました。

あなた何者〜!!?

と思うくらい、しっかりした考えと意見を持っていました。

私のエヴァのプレゼン練習にも付き合ってくれて、鋭い指摘とアドバイスを

くれたり、一緒に「志の輔らくご」を観に行ったり、日々の買い物や

一人の大人同士として、いろいろなテーマで語り合った日々。

何より一番嬉しかったことは、私の作る食事を「おいしい、おいしい。」

言って食べてくれたこと。

日常の何気ない一言にどれだけ心が喜んだことか。

こと女性同士の娘とのいざこざや、父と母との関係も

客観的な立場に立って、家族間の調整もしっかりしてくれました。

素直な言葉でストレートに言ってくれる。

息子が生まれた時に「人生最高の幸せ」を運んで来てくれたように、

今回も「かけがえのない時間」を運んで来てくれました。

10月1日から新しい生活がスタートします。

その前に引っ越しもありますから、息子と過ごした95日が終わります。

これから息子も新生活に入り、家庭を持つことを考えると

この期間は、まるで神の采配かと思うような時間です。

大人が別居している親と過ごす時間は平均して1年にたった1日(24時間)程度。

もしかしたら地方に住んでいる親と東京で働く子供の統計かもしれないけど、

確実に「今」の関係は変わっていくでしょう。

いつどんな時でも子供が帰って来たら迎え入れられる親でありたいと思うのです。

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投稿者プロフィール

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自分らしく輝く女性を応援するコトリス代表 関根貴代美です。
イベント企画運営、起業コンサル、セミナー講師をしています。
コトリスでは、笑顔になって生き生きと輝く女性を応援していきます。

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